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室戸岬

　高知を出てからひたすら国道55号を南西へ向け走る目指すは室戸岬。その後海岸線から山側193号に入り高松へ向かうことにした。高松で一泊し、翌朝うまい飯食ってからフェリー乗船するのが今後の予定。
　海岸線を走る55号は急なカーブもなく舗装状態もよく走りやすい。逆にいうと走りを楽しみたい人にはあまり面白くない道かもしれない。高知から２時間弱走り室戸岬に到着。

岬には太平洋に向かい中岡慎太郎像があり、喫茶店、民宿数件と遊歩道などかある。
　喫茶店でコーヒーを飲みながらふと考えた。室戸岬で現在14時、これから山を越え高松まで行くとすると途中山の中で日が暮れてしまう可能性がある。ゆっくりしている暇はないと思い先を急ぐことに。
　一路55号線を北上し徳島方面へ、55号線の東側は西側と比べ景色もよくカーブもほどよくありツーリングには向いている。快調に飛ばし海陽町辺り193号線の看板が見えたところで左折、山側に入る15時前。このまま山は越えられるだろうか。。。
　山に入ると一気に冷え込む。そして集落をいくつか超えるが夕方なのに人影がまったくない。すれ違う車やバイクも全くといっていいほどない。いよいよ奥地へと思った瞬間なんだか嫌な予感がする。車線も両側一車線づつだったのが、道に変化がある。片側一車線だったのが両側１車線になり。なんと舗装はしてあるが道の状態が非常に悪い

• ガードレールがない
• 松の落葉が道に覆いかぶさっている
• 道路の真ん中にコケが生えている
• ところどころに落石がある

これは相当スピードを落として進まなければ危ない。落石、コケをよけながらガードレールのない道を進むのは相当勇気が必要（ちなみにこの193号地図上では一番太い赤ラインの国道）、このままここで日が暮れてしまうのだろうか、だとすると翌日のフェリーに間に合うかどうかも危うい。
そして何とかこの道を越えることができ、次なる峠を目指そうとしたその時大きな看板が！
　なんとこの先通行止めである。うーん。下調べ不足というか不測の事態というか。このままルートを195号へ変更し徳島へ、高松へは徳島から高速を使うことに、別にもう時間もないし高松へ行く必要もないのだが。。。

そして結局高松へは20時に到着。本日は8時間半もバイクに乗ってしまった。疲れた～

高松到着後は疲れに耐えながらも夕食へ、繁華街に出て早速うどん。美味い店いくつか聞いていたが翌朝出発のため行けず。夜の高知を楽しむ事に。ある界隈に行くと結構かっこいい感じのお店も充実している。

ちなみに知人の方々から紹介してもらったお店はここ。皆様行く機会があれば是非

• 谷川米穀店
• わら家
• びんび家

増殖するマンション

　キャンセル待ちしていた5日のフェリーが取れた。そうすると四国で残された時間は今日含めあと2日。ゆっくり高知観光もできず早速出発準備に。

高知出発前にすること

• 一度、カツオのたたきを食べる
• 増殖するマンション「沢田マンション」に行く

ひろめ市場
　会社の同僚に教えてもらった。この中はどこで食べても外れはないとの事。
すでに市場も空いており新鮮な魚がかなり入っていた。値段も手頃

沢田マンション

　「二人だけででこまでやれるか、人間の力を試したい」「100世帯あるマンションを建築しよう」と沢田夫妻が心に誓い1971年から建築を始めたマンション。通称「沢マン」　何が有名かというと

• 夫婦で勝手に手作り
• 居住者がいながらも勝手に拡大増殖

そしてなんと違法建築でありながらも、夫婦で夢を実現するための情熱を感じる熱き建築物です。ここは普通に賃貸などで借りる事もできるが、ウイークリーマンションとしての貸出もある。

ウイークリーというのは週単位でなくても一日からの貸出もあり、自分もここに泊まってみたかった。

正面玄関の横にはスロープ、2階、3階へ車やバイクで上がることも可能、2階のエントランスには巨大な壁画もあった！

2階の玄関前には車が駐車してある。屋上には釣り堀まであった！そして増築用の自作クレーンも屋上にある。1階の駐車場には「沢田マンション」のプレートが付いているバスがあった。これは沢田さんが日本全国を自由に家族で旅行できるようにと購入したものらしい。

　ここに来て沢田さんのこのマンションにかける情熱と自由な生き様を感じることができた。

学ぶべきものがたくさんあるように思える。

高知到着

　松山市を出て郊外にある松山自動車道にのり、一路東高松方面へ、途中高松の手前で小内方面へ分岐する。四国の高速は基本2車線、ところどころ片側一車線になる。そこまで交通量も多くないのでこれくらいで十分なんだろう。道は走りやすく比較的景色もいい。途中天気が悪くなり雨も降ってきたが小雨程度、しかしこの高速かなり高度が高いところを通っていて非常に寒い、山の頂きには雪も多く見える。早めに太平洋側に着きたい。高速快調に飛ばし高速が勾配を下っていくとそこには四国の反対側、太平洋が見えてくる。「南国へようこそ」の看板も見える。
　まずは夕食をいただきに市内の繁華街へ。若者も多くなんだか活気がある。

　お店もどこがいいかは全くわからないので、適当に歩いて探してみることにした。外のメニューなどを見ると市場が休みのためカツオはありません。と書いてあるところが多い。外見で判断し居酒屋へ入った。特に食べたいものはなかったが「こっちの名物を一通りください」と言うと色々でてきた。

カツオのたたき、四万十の青のりの天ぷら、うつぼのたたき！、くじらベーコン。市場が休みの割には美味い。そしてカツオはデカく分厚い！明日の昼飯も期待できそう。

　宿泊は沢田マンションのウィークリーに一泊だけ泊めてもらおうと思ったが、電話がつながらず。結局またユースホステルへ行くことにした今回のユースホステルはこちら。
ここは一般的なユースホステルというよりペンションといった感じで、建物も新築で設備も素晴らしい。キレイの一言。

そしてまた。ここは地酒も飲める。
明日は高知を観光して室戸岬へ！

松山観光

　せっかく松山まで来たのだから有名どころ行ってみたい。正月だからすべてが行けるわけではないが、ホントの有名どころだけ尋ねてみた。

道後温泉本館
　泊まっていたユースホステルから徒歩6分のところ、夏目漱石の「坊ちゃん」で有名な所。そしてミシュラン三ツ星の世界的な観光施設なのである。宿でもらった割引券を利用し380円で入浴。
一説には宮崎駿の「千と千尋の神隠し」で出てくるシーンのモデルにもなったとか。

松山城
松山の町の中からも小高い丘の上に立派な姿を現わしている松山城。
　午前中に上ってみた。今日は天気もよく城内では羽子板をつく姿もみられた。

城内の数ヶ所ある門は非常に特徴的で黒澤明の「隠し砦の三悪人」で使われていたよう思われたが、調べたところ黒澤明もここで撮影を試みたが結局、黒澤ムービーでは一度もつかわれてないらしい。姫路城も良かったが、ここは城壁の木材の使い方が非常に印象的。

おっと。もう3時になってしまったので高知に向けて出発！

フランス人絶賛の宿

松山で安宿を探してみた。なかなか面白そうなところが検索でヒットしない。「Hostel Guesthouse」などでヒットしたのはここ「松山ユースホステル」道後温泉近くの小高い丘の上にあるユースホステルである。考えてみると日本のユースホステルに泊まるのは初めてである。なんかありきたりの安宿とは違う何かがあるのだろうか。

　相部屋の素泊まりで3000円強であった。なんか今まで泊まってきた日本の安宿とはちょっと違う雰囲気、日本のユースホステルは70年代～80年代に最盛期を迎え500ヶ所があったらしいが現在では全国に300ヶ所、会員数も1/7程度まで落ち込んでいるそうだ。だいぶ需要やニーズも変わってきているのだろう。　雰囲気はというと、70年代に旅人だった人たちが集まり、その人々が居心地よく過ごせるシステムといった雰囲気である。実際年配の方や、家族連れを多く見かけた。
　そしてここの談話室（写真中央）で愛媛新聞の切抜き（写真右）を見つけた。フランスで発行されている観光地を紹介するミシュランの日本版（ボヤージュ　プラティック　ジャポン）が2007年4月に発売され、日本の観光施設での三ツ星は51ヶ所、姫路城、東大寺等、そして道後温泉本館も四国で唯一の三ツ星を獲得。そしてこの松山ユースホステルは愛媛県の宿としては唯一そのミシュランで紹介されている宿だそうだ。フランス人の来客も昨年の4月から11月までで前年1年間の人数を越えてしまったらしい。確かにここサービスも充実している。道後温泉本館の割引チケットをくれたり、お風呂に行くためのタオルや石鹸も貸してくれる。よく見ると館内の暖房もできるだけ電気を使わず廃材を使った昔ながらのストーブなども多様している。地球にやさしいユースホステルなのである。ここのスタッフのホスピタリティや暖かさがミシュランでも評価されているのだろう。納得の一軒である。

松山ユースホステル
住所：愛媛県松山市道後姫塚22-3
Tel:089-933-6366

四国到着

　午前中に姫路を後にし姫路バイパスから山陽自動車道へ出て一路西へ。バイクの運転にもだいぶ慣れてきた。Ducatiとの違いにもだいぶなれスムーズに走れる感じがする。今日の天気は雲がところどころにあるものの太陽がさしているときは非常に暖かい陽気である。2時間ほど走った尾道の手前、福山西で分岐「しまなみ街道」方面へ

　しまなみ街道は本州側、尾道から愛媛の今治まで島々を結ぶ60Km弱の高速道路、瀬戸内海の景色はなかなかのものである。橋の上から見る海の色はよかった～。今治からは海沿いの道を走り松山へ。雪が降るとの予報で高松に行こうかとも思っていたけれども無事松山に来れた。

ガソリンスタンドの人の話では山側はかなり雪が積もっているらしい。明日の高知行きはルートを考えなければ。

今日は今から道後温泉あたりを散歩して宿でゆっくりの予定

名古屋出発、西へ

　午前中から早速移動開始、天気予報を見てみると大阪あたりも雪との事。明日は松山も雪らしい。四国へのアクセスを変えた方がいいのだろうか。。。
　いろいろ考えたがとりあえず東名に戻り西へ移動することに、昨日かった防寒グッズのおかげで寒さは問題なし。バイクも快調にすすんでいく、だいぶバイクにも馴染んできたと感じてきた京都辺り、なんと雪が。。。

そしてこのバイク、親切にもパネルには、「雪ですよ注意してください」マークが！　なんでわかるんだろう？

京都を抜けたあたりからは天気も回復し、大阪、神戸を抜けなぜか姫路で降りてしまった。
よく京都の外国人宿などに行くと会う外人のほとんどは翌日姫路に行っていた。外国人に有名な街って認識がある。姫路城の影響も大きいのかもしれない。自然に降りたのは行ったこともないし一度見てみたいって気持だろう。

姫路には夕方前に到着。今日はここで一泊することにした。写真左は姫路の駅前、結構栄えてる。中央は姫路城、駅からはロータリー正面数百メートルのところにある。そしてバイクホテルガレージには入らず従業員の通路に置かせてもらうことに、走行距離は本日1000kmを越えた。

明日からの四国もまたよろしく！

旅程決定！

本日いろいろ考えた末、旅のルートを決めてみた。一応まだ仮決めかな。

• 1日　名古屋出発　尾道周辺泊
• 2日　松山泊
• 3日　高知泊
• 4日　高松泊
• 5日　徳島港からフェリー乗船
• 6日　久里浜着

一応、テントと寝袋は持ってきてはいるけど宿で起こる偶然ってのも好きなので宿も探してみた。

• 倉敷のライダーズハウス　バイカーばっかりで、なんか微妙そう。
• 松山のユースホステル　岩盤浴が冷え切った体にはよさそう。
• 高知の沢田マンション　ここは前から行ってみたかった！
• 徳島山中の古い一軒家　ゆっくりできそう。

まー実際、正月にやってるかはわからないので無理なら無理でテントで寝ます。

とりあえず、西へ向かってみますわ。

あっ、明けましておめでとうございます。今年もよろしくです～。

寒さ対策 in 名古屋

　さすがにこれから数日間寒い思いはしたくない。東京での防寒対策では足りず、ここ名古屋で再検討に入ることに。
自分のバイク防寒におけるポリシーは以下です！

• バイカーっぽくない。なんかハードなバイカースタイルは嫌。
• 購入したものはできるだけキャンプとか普段等でも使えるものをチョイス。

いつもこの視点で考えているが今足りないのは風を通さない保温性の高いインナー。今回は名古屋のナディアパークにあるモンベルへ行ってみた。モンベルは国産のアウトドアブランド。パタゴニアなどに比べるとファッション性は落ちると考えているが、機能と品質は高く、値段はパタゴニアの半値程度。
今回のチョイスはこの二つ。薄手のインナー用ダウン。これで多少昨日の寒さが緩和できることを期待する。

名古屋到着

　30日の東名高速は比較的すいていた。強風の中、多少雨もふり5時間のドライブの末名古屋に到着。さすがBMW、疲れ知らず。先週箱根までの防寒装備のテストドライブも済ませ防寒は万全と思っていたが、流石に5時間風に当たっての運転と夕日が沈んだ後は寒い。ここ名古屋で多少なりとも防寒は考えなければ。。。　

そしてまた新車のBMWもなんかまだしっくりこない。

• 巨大なカウルのため横風が来ると風の影響を受けやすい。
• 横風が来ると前輪が多少流されるような気がする
• ウインカーの動作がまだ慣れない

BMWのウインカーはちょっと特殊。2007年モデルから変更になったらしいが、今までは左手の親指でレバーを左右に動かせばウインカーの右左、縦に押し込めばキャンセル。要はウインカー動作は左手の親指のみ。これは前のDucatiも同じ。教習車も同じ。
　しかしこの今のBMWは左ウインカーは左手親指レバーを押す。右ウインカーは同じく右手。そしてキャンセラーは右手ウインカーの上にあるすべての動作が別ボタン。慣れないとちょっと大変。また右左折終了してからウインカーのキャンセルをしようとすると誤ってアクセルを戻したり空けてしまったりと後ろから見ていると非常に不可解な行動をしてしまう。　これが今の悩み。

　さて正月は両親のいる名古屋でゆっくりし、その後どこへ行くかは後ほど考える。今のところの候補は四国。そして行ければ福岡。フグ屋さんと友人がオープンさせた和食店にも行ってみたい。