渋谷でこんな映画を見た。ジプシー・キャラバン。都会に暮らし人間らしさを忘れかけた今日この頃、音楽なんてラジオやiPodでしか聞かない自分にとって、音楽のある暮らし、まして音楽がなければ生きて行けない暮らしを数百年続けている人々を映画を通して見る事ができた。色々と考える事が多い映画だった。でもホント考えさせられる感動する映画だったな〜。
ジプシーって聞くと何を思い浮かべるだろうか? 自分はヨーロッパを中心とした流浪の民で、旅してる時なんかはジプシーの子供には注意しろ! みたいに勝手に思い込んでいたがそれはとんでもない無知から来る偏見でした。ジプシーとは現在では自分も単純にそう思っていたような偏見のある言葉になってしまっているようで、近年彼らは自分たちの事をロマと呼んでいるようだ。
西暦1000年頃に、インドのパンジャブ地方から放浪の旅に出て、北部アフリカ、ヨーロッパなどへたどり着いた。旅に出た理由は分かっていないが、一説には西に理想郷を求めたと言われている。彼らがヨーロッパ史上で確認されるようになったのは15世紀に入ってからで、「異教徒」として早くから迫害の対象になった。またナチス・ドイツ時代にはユダヤ人と同じく虐殺の対象になり少なくとも50万人が命を落としたそうだ。この映画はロマ血を引く4カ国、5つのバンドが6週間をかけて北米の都市を廻る”ジプシー・キャラバン・ツアー”を追いそれぞれのミュージシャンのルーツを訪ねるドキュメンタリーである。それぞれの場所で重ねて着た年月がステージの上で一つになり、圧倒的な力で心を揺さぶる。音楽を通して、人間が生きて行くことの本質的な悲しみ、喜びを映し出した感動のドキュメンタリー。
運命を祝福せよ!音楽とダンスの渦の中で
ロマとは、人間である っていう意味らしいですね。
投稿情報: kanade | 2008/03/05 02:29
ジプシー映画ってなんだか惹かれるものがある。
流れる映像を見ながら、自分も漂っていたい、ような、でも
見れば見るほど、知らない世界観が広がるんだろうな。
でもこういう映画はなかなかビデオ化されないよね。
ジプシー映画で好きなのは、ラッチョドロームです。
投稿情報: saana | 2008/03/07 23:41
kanadeさん
そんな事を主張しなくてもいい日が気てほしいものですね。
Sannaさん
ラッチョドロームは見た事ないけど、同じ監督が撮ったガッジョディーロは見たよ。結構感動した記憶がある。
投稿情報: Toshi | 2008/03/10 00:04