日本ではTシャツ等でおなじみのチェ・ゲバラ。
Tシャツでおなじみなどと言ってしまったら失礼である。とはいえチェ・ゲバラの事、そして彼の功績、南米大陸における影響を我々日本人はどれだけ理解しているのだろうか。 軍服、ベレー帽、葉巻、そして二枚目、恥ずかしながら自分もそれほどの知識しかなかった。
2002年にキューバに行った際、街中で見るチェ・ゲバラ肖像やポスターをいたるところで見かけキューバにおける彼の影響に興味を持ち、2004年に公開された「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見た時に彼が革命家になるまでの心境の変化、南米の民にささげる献身的な志を映像の中で見て、その映画に心を動かされた。
キューバ革命の立役者でもあり、キューバだけでなくここ中南米では英雄として今でも若者の憧れでもある彼の功績を知りたい方にはこの本、「チェ・ゲバラ伝」をお勧めします。
ゲバラに関する本は色々ありますが、「ゲバラ日記」とか「モーターサイクル南米旅行記」を読んでみても単調な日記なのであまり彼が何をした人かなどの全体像を把握するのは難しと思います。この本を読めば彼がアルゼンチンに生まれてからボリビアで死ぬまで生き様、人柄そして彼が手紙などで残した彼の”言葉”の数々を知ることができ、また日本人の著者による調査により彼が革命後、キューバ外交の代表として日本へ来た際の記録や、当時の日本の関係者からのコメントなどからもチェの人柄や人間性を知ることができます。
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