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2007/05/05

満タン

　マラケシュを後にし一路ワルザザートへ向かうことにした。そこで一泊し翌日はサハラ砂漠まで向かう予定だ。まずはマラケシュの街を出る前にガソリンを満タンにしようと思い市内のガソリンスタンドに入った。スタンドのオッサンに「ガソリン満タン」とオーダーする。車の外にでて他のスタッフにワルザザートまでの道を聞いていると足元を何かの液体が流れて行く　タラタラタラ〜
　周りがザワザワし始め、ガソリンの流れ元を見ると自分のレンタカーの車体下から流れ出ている。どうやらガソリンを入れていたオッサンが満タンになったのを気づかず入れすぎていたらしい。　まさに満タンである。

　周りを見ると数リッター程度の量が漏れている。入れていたオッサンは謝りもせず、車の下を覗き込んだ後俺の顔を見て笑顔で「セーフ、セーフ」と言ってくれた。全然セーフじゃねーよと思いつつもエンジンかけるのが怖かったので少し離れおっさんにエンジンを掛けさせた。爆発しなかったのでそのままワルザザートへ向かうことにした。

　ワルザザートへの道はアトラス山脈を越えるルートの中でも特に景色のいい人気ルートである。ガソリンの洗礼を浴びたフィアットも軽快に走ってくれる。なかなか気持ちいい。途中風景の写真などを撮りながら5時間ほどのドライブを楽しみ夕方にはワルザザートへ到着。ワルザザートは砂漠ツアーの拠点などに使われる街のようでこじんまりした街であるが、特に見所がある感じではなかった。このあたりで有名なのはアイト・ベン・ハッドゥという城砦。