5月7日ワルザザートから約9時間車を飛ばしサハラ砂漠のすぐそばの町、Merzouga(メルズーガ)に到着。ワルザザートでブログの更新に手間取り(笑)、出発が遅れ砂漠に着いたのが日没後になってしまった。 宿泊予定地はメルズーガの中心から数キロはなれたHassi Labiad村(ハッシュドベル)。宿は日本人の友達にお勧めを聞いていたのでそこへ行く予定にしていたが、街頭なしの夜の砂漠では宿探しは困難。。。携帯電話で宿に電話し場所を聞くが今いる場所すらわからない。宿のオーナーと近くの交差点で待合せする事にしたが、近くにいた四駆車が親切に宿まで案内してくれなんとか無事到着(ちゃんとチップは取られた)。
宿はオーベルジュ・ロアシス、数百メートル先には砂丘が広がっている良ロケーションである。宿の方々も非常に親切でとても落ち着ける所でした。ここの人はなぜか物をお願いしたりしてもチップをくれ等とは言わず。上げるって言っても受け取らなかった。しかし日本人的にはこういうのってグッときますよね。温水のシャワーもしっかり出て快適でした。
宿情報
AUBERGR CAMPING L'OASIS
adress : Ksar Hassi l'biad Merzouga
tel : 061-73-90-41
web : www.auberge-OASYS.net
email : [email protected]
ここメルズーガは今まで見てきたモロッコの街とは全然違う空気だ。旅行者を迎え入れる村人の対応、その人達の素朴さ暖かさが非常に心地いい村だ。今まで行った街では無理な売込みやツアーの勧誘など隙あらば旅行者から料金をもぎ取ろうみたいなことを日々感じたが、ここハッシュドベルではそれがなく心を許して開放的な毎日を過ごす事ができる。こんな砂漠でもインターネットカフェがありネットサーフィンも快適である。
翌日、宿のスタッフがアレンジしてくれた砂漠ツアーに参加する事にした。最初は自分1人の予定だったが当日になって英語は喋れずスペイン語で世界一周をしている日本人夫婦、N夫妻とフランス人カップルが到着し彼らも参加し5人で旅することになった。これで一人の時よりも代金が少し割安になる。ラクダに乗って2泊の旅なんて想像もできない。どんな旅になるのか期待で胸がふくらむ。当日夕方になりいよいよ出発。暑い日差しを避けるためなるべく夕方に出発するようだ。ラクダは思ったより乗り心地が悪く急な砂丘を上ったり下りたりする時はしっかりとつかまる必要がある。そしてかなりお尻も痛い。ガイドは100メートル近くある高い砂丘をぐるりと回避しラクダ達を操りながら永遠に続きそうなこの砂で覆われた世界を一定のリズムで進んで行く。そこで以前読んだ本の一文を思いだした「裸のまま砂漠へ入り、もう一度、初めからやり直そう!」砂だでできたこの地の果てですべてを忘れまたここから始める。今までの自分の悩みや小さな世界観が一気に吹き飛ぶような感覚に陥る。ラクダの足の運びと共に一歩一歩この空間のありがたさを噛み締めながら我々は奥地へと進んで行く。もう後ろには現代文明のかけらも見えない。 数時間進むと大きな砂丘の背面下方にあるくぼみにテントがみえる。そこが今夜の目的地、ここで一泊する。このテントは我々の宿ロアシスが所有する独自のテント、ここのように独自にテントを持てないメルズーがの宿等は別な場所になる共同のテントを利用している。個別なテントを持っているのはロアシスの評価できるポイントである。
テントに荷物を置き砂丘の頂上まで上る。そこかはらアルジェリアの国境近くの岩山や我々が泊まっていたメルズーガの町そしてその先の湖まで見える。ここで数時間、砂漠での日没を楽しん だ。夜になると一気に星が広がる。今までの自分の人生の中で一番キレイだった星空はネパールのチトワン国立公園でみた夜空だった。無数の輝く星とコオロギの音色や自由に飛び回る蛍の光、それもまた言葉にはしがたい美しさだったが、砂漠のそれもまた違った美しさを放っていた。耳に入ってくるのはすべての音が砂に染込んでしまっているような無音という名の音である。ここまで音の無い世界に今までの人生の中でいた事あったであろうか。上空には飛行機すら飛んでいない。透き通った空ではまばたきを我慢すれば簡単に流れ星を見る事ができる。そして驚いたことに人工衛星の動きまでハッキリわかる。 この星空の下で我々はガイドが奏でる太鼓の音に支配される砂漠で一夜を過ごした。
無事にマラケシュまでつけてなによりです。
修理の時はますます状況が悪くなり、焦りました(汗)。
メルズーカでは本当にお世話になりました。
とても素敵なブログですね!
これからも更新を楽しみにしてます。
投稿情報: のりもも | 2007/05/16 02:45