早朝7時に帯広を出発し釧路、根室を目指す。釧路までは38号線をひたすら100km進む。出発してしばらくして標識を見ると右に広尾の文字が見える。自分が卒業した小学校は渋谷区の広尾小学校で当時北海道の広尾町にある広尾小学校から学校宛に手紙があり交流を深めていた事を思い出した。
38号線を東へ進み続けると久しぶりの海を見ることができた。ちょっと曇りでどんよりした感じであるが、北の海は夏でも寒く、なんか寂しい感じがする。そのまま走り続けると釧路を到着。釧路は駅近くに小高い丘のある港町で街の規模的にも帯広と同じくらいに感じる。ここまではちょうど100km程度であったが2時間半かかった関東で100kmと言えば高速を使い1時間程度の距離、この間隔でプランをたてないとかなりずれてしまう。ちなみに当初自分が考えていたプランからすればここまでは丸1日遅れている。
釧路ではなくした携帯の充電器を買う予定であったが予定外のiPhone購入。開通待ち時間にヤマダ電機の近くでランチを食べた。イカとキムチのパスタ。北海道と韓国のコラボである。
サンクス・ア・ロット
住所:北海道釧路市昭和中央4-9-1
Tel:0154-53-4640
釧路からは44号線を東に進む。途中123号に入り霧多布湿原を左に見ながら北太平洋シーサイドラインを走る予定であったが、間違えて44号線を直進。牧場が左右に大きく広がるエリアをひた走る。やっぱり北海道は道がまっすぐで車も少ないことからついついスピードが出てしまう。牧場の建物にもスピードを出さないような呼びかけがある。しばらく進むと風連湖が左に見え、あと数キロで根室に到着だ。
街に入る手前で見慣れない標識があった。ロシア語だろうか。根室の町は今までの大きな町とは違い使用されていない古い建物も多くどことなく寂れた感がある。しかしこれはまた新しい建物が沢山ある他の町とは違い自分には哀愁を感じる。街を過ぎると左側は岬の先まで草原が広がる景色、右側は広大な牧場の風景に大きな入り江が入り混じる風景。バイクの上に立ち上がり遠くを見渡す。下の写真右は天然見えにくいが野生の鹿の群れである。道路近くに10数匹いたが自分が近寄ると遠くに離れ様子を伺っていた。
根室市街から10kmほど言ったところに本土最東端の納沙布岬がある。ここでは北方領土返還の強い願いが感じられた。
ここのすぐ近くに何軒がカニを食べさせるお店があり、岬にいたライダーの方に美味しいさんま丼の店をご紹介いただいた。鈴木食堂は二代目の若旦那、元漁師の遠藤和則がライダーハウス(バイク旅行者向けの格安宿)と共に営んでいる。ライダーハウスは一泊500円であったが、自分は食事だけを頂く事にした。さんま丼は今朝、取れたての新鮮そのもの。鉄砲汁(カニ汁)はカニの足だけではなくカニみそをふんだんに入れたならではの一品。それと道東で取れる花咲ガニも一杯頂いた。カニは酢醤油で食べるのが一般的と思っていたがゆでたカニは何も付けづに食べるのが一番と聞きそのまま食べたが甘みがあって最高に美味い。これだけ食べてなんと2400円なり!
*カニは身の細いものをサービスしてもらいました
根室最東端の店 鈴木食堂
住所:北海道根室市納沙布岬
Tel:0153-28-3198