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2007/08/12

都立中央図書館に意義あり！！

　皆さん広尾にある都立中央図書館ってご存知ですか？　場所は広尾の駅の近く有栖川記念公園のすぐ近くにあり都が都民税で運営する歴史のある図書館です。自分も浪人していた頃などは何度も足を運びお世話になったし、また考え事がある時なども落ち着いた環境で色々と思いにふける事ができる大好きな場所です。5階には食堂もあるし一日ここの中だけでゆっくりする事ができます。またパソコンを利用してもいいコーナーがあるのも良心的でいいポイントです。
　この暑さだし部屋で考え事をしたり、本読んだりするのも暑いので集中できる場所へ行きたいと思うとまず先にここを思い浮かべWebで開館時間などをチェックするとなんと今じゃ無線LANも使えるとの情報を見て、なんとも先進的な図書館になったと関心し足を運んでみた。早速館内に入り自分のMacを立ち上げると、そこで事件は起きた！！　無線LANの電波を受信しない。おかしいなーと思って係の人に聞いてみる。とこの図書館での無線LANサービスを説明をしてくれた。このリンクのサービスである。なんとここで紹介された無線LANのサービスとは一般で利用できる公衆無線LANサービスをこの場所で利用できますよ。というだけのもの。そして民間企業の公衆無線LANサービスの加入パンフレットが数部ここにおいてありました（無理に勧められたりはしていない）。公共の図書館でインターネットが利用できようになったって事からすれば多少の進歩かもしれませんが、皆さんちょっと違和感感じません？　だってこの図書館って我々が払っている都民税で運営されていて、「無線LANサービス開始しました」ってプレスリリースまで出してるのに、その内容とくれば、ただ単に「ウチの図書館は民間企業の無線LANサービスがちゃんと受信できますそれ使ってね」ってだけ、IT知識のリテラシーの低さも然ることながら、こんな事で外向きにサービス始めましたなどとアナウンスするレベルではないと思いますけどね。都立図書館のページ（上記リンク）には以下の文面が掲載されています。

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「利用者の方のパソコンを図書館資料やインターネット情報と併せて活用し、作成したデータやレポートを、図書館から即時にオフィスや学校に送信できます。」

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ってかこれは図書館が言う事じゃなくて、民間の公衆無線LAN事業者がプレスリリースで言うべき言葉ですよ。図書館がこれを言いたいのならそれは図書館自身でサービスを提供した時だと思いますけどね。
　皆さん考えてみてくださいインターネットですよ。今や我々人類にとっては物事を調べるのには欠かせない存在、利用価値としては一昔前の図書館と同じですよ。自分は図書館の静寂な雰囲気の中で自分のまとまったアイデアの整理や旅の思いでを文章にまとめたり、普段できない勉強がしたいと純粋な思いでここに来た。これが自分のニーズです（大半の人も同じようなニーズを持っていると思いますが）。なのに有線LANにも接続できなきゃ無線LANは使えない。自分が望んでいることは、ただ今まで図書館に持ってきていたノートや辞書、百科事典、新聞が　”PC+インターネット”　に置き換わっただけです。図書館に来る今まで本来の目的となんら変わっていません。国民のニーズが時代の流れと共に変わってきているのに、そのニーズで民間企業にお金を流すってのはおかしな事ですよ。都立中央図書館には是非自前でWiFi設備を導入して無線LANはオープンで使わせてもらいたい物です。
　今回の件は先進国日本の図書館として多少お粗末な現状だと思います。そして日本はこれらの設備や考え方が非常に遅れている国だと思います。7月まで行っていた世界一周旅行の最中にも思ったのですが、世界中の国々（この言い方が適切かはわかりませんが）には無料WiFiが使える所が多く存在しました。カフェ、レストランなどでもコーヒーを飲みながら自由に無線LANが利用できます。日本以外の国では一般的になっているのだなとも思いました。第三世界と言われるような国々でもこれらは進んでいますよ。モロッコ、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、トルコこれらの国ではカフェはもちろん、ホテルや宿はフリーWiFiが一般的ですよ。ホテル比較サイトなんか見ると差別かのため売りにしているのが一般的です。そして先進国のアメリカのマウンテンビュー（サンフランシスコから車で一時間ほどの所）なんかじゃ町中のほぼ全域で GoogleWiFi ってサービスが無料で使えますし、図書館ではインターネットはもちろんの事、DVDだって無料で借りれますよ（友達はこれ借りてました）。それに比べ日本は自宅周辺の中目黒じゃ自分は無線LANインターネット使える所知りませんし。頼みの図書館へ行ってみればこのお粗末。
　日本は一時期ブロードバンド先進国なんて言われてたりしましたが、今じゃ何処の国でもインターネットはハイスピードですし、モロッコの砂漠にだって、ペルーの山奥の村のインターネットだって早いんですよ。日本の優位性にどんどん追いつかれちゃってますよ。確かに一般家庭への普及率や1M単価で比べれば世界ではトップクラスかも知れませんが、逆に利便性は非常に低い国になっちゃっていますよ。インターネットは高いお金払うもんだなんて事を当たり前だと思っちゃだめです。行く末は日本道路公団と同じになっちゃいますよ。日本人は自宅で払うインターネットの月額システムに縛られているんですよ。もっと自由であるべき！　インターネット接続のビジネスモデルもう少し見直してもいいんじゃないって思いますね。無料かつもっと自由に使える環境。テレビみたいに。