マラケシュには2泊3日した。ここでは沢山のモロッコ人と触れ合うことができた。
といっても勝手に向こうからよってくると言ったほうが正解である。ちょっと歩けば「コンニチハ~」「トウキョウ、オーサカ」「ナカター」など知ってる言葉連発。東南アジアでよく見る光景と同じである。この辺りの連中と仲良くなってもあまりいい事はなさそうである。適当にあしらいつつまた時々会話を楽しみながら街や旅に関する情報を得る。色々と情報を聞くとやはりモロッコでは南のサハラ方面がよさそうである。いくつか面白そうな街の名前を得る事ができた。次はどうやってそこまで行くのかと全体のルートである。南側には列車が走っていないので選択肢はバスかレンタカーである。バスは安く楽で他の客とのコミュニケーションが楽しめる反面、自由が利かない。またモロッコ人に言わせれば盗難が多く危険である。レンタカーは多少値は張るが、自分のペースで行動できる。でも社内のコミュニケーションはなし。迷うところだ。
ホテル近辺の目立たない小道を歩いているとなにやら雰囲気のよさそうなカフェを発見。名前は「Earth Cafe」なんだか千葉の君津にありそうなカフェの名前だ。入ってみると自分以外に客は一人。中の雰囲気は都会の雰囲気をモロッコ調にした感じ。オーナーはヨーロッパなどのカフェカルチャーをよく知っている人のような気がした。ソファーに座りそこにいる一人の客と会話を楽しんでいるとその人こそまさにオーナー本人であった。彼はオーストラリアとモロッコのハーフで先週ここをオープンさせたばかりだと言う。またここではアルガンオイルというプロダクトの販売も行ってる。アルガンの実は世界でも南モロッコでしか取れない植物で美容にいいとされ最近注目されているらしい。彼とは旅の話などで意気投合しその後、マラケシュから30分程度行った郊外にある彼の農場に足を運んだ。
彼はここの農場でアルガンを栽培しオイルとして製品化したものをEU向けに販売している。農場にはアルガンの他にカフェにあったバラなども栽培されていた。動物も沢山いる。3匹のダルメシアン、ロバ、数十匹のウサギ達。
彼はもともとNYやLAのレストランで料理人ををやっていたがこのまま一生料理人ではと思い、ライフを楽しめる時間の使い方ができる仕事を考え農場とカフェを始めたらしい。今の仕事には満足しているようだった。その後この彼とは夕食を一緒にし夕食後彼をたずねてきた2人のNGOで働いているイタリア人女性も合流しカフェで夜を過ごした。2人のイタリア人女性は数時間前に南モロッコの車旅行から戻ったばかりで、旅先の話やルートの事を色々教えてくれたそのルートは、今まで自分が情報収集した街が含まれており無理がない移動に思えたので自分もこれと同じルートで一週間ほどの旅をする事に決めた。彼女たちは断然レンタカーの移動がいいと自分に薦めた。料金も安いところを知っていて事前に連絡してくれるという。彼女達が借りた値段を聞くと一般的なガイドブックの価格の半額以下であった。翌朝、カフェのオナーである彼がこの辺りも色々手配をしてくれ旅の準備が整いマラケシュを後にした。
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