サイバー
思いのほかモロッコでもインターネット環境は進んでいた。インターネットカフェの目印は"Cyber" マラケシュなどの大都会はもちろんのことサハラ砂漠近くの村なんかでも沢山あった。砂漠でよく行っていたお店の名前は、サイバー@オアシス なんか笑ってしまう名前だった。砂漠まできてサイバーかよみたいな。しかもキーボードは砂でジャリジャリ。だいたい一時間5DH(60円)が相場、回線速度の早いところは8DHだったりもする。自分のPCを持ち込んで使わせてもらうことも可能である。ここモロッコではフランス語OSをメインで使っているそしてこれが日本人には曲者。AとMの位置がとんでもないところにあったり@の表示がなかったり非常に使いずらい。また日本後の入力ができないPCもしばしば、そんな時はこれが役立ちます。 自分もマラケシュのあるサイバーで見たのですがいくつかのサイバーではカーテンで区切られた個室の中にPCがあり、閉まっているところの隙間から中を見るとモロッコ人がエッチなサイトを見ていたりした。 イスラム教国でもIT革命の流れは止めれないのでしょうか。。。
イタバシ?
よく街中で「ハロー ジャパーン」「コンニチハ~」なんてすごく気軽に話しかけてくるやつがいます。砂漠であるガイドに「ニホンジン?」と話し掛けられ、そうだと答えると「トウキョウのどこなの?」なんて英語で聞かれた。この人に中目黒なんて答えても分からないだろうなーと思い、「言っても分からないでしょ?」と答えようとすると、向こうから「イタバシ?」なんて言ってきた。一瞬の隙をつかれ吹き出してしまった。なんでサハラ砂漠のガイドが東京の地名を知ってるのだろうか、しかも新宿、渋谷とかならまだしも板橋とは。。どこの誰が教え込んだのだろう。そのガイドは自分の笑いっぷりを見てどこか満足気であった。
名前
こっちでは自己紹介してもなかなか日本語の名前は覚えてもらえない。馴染みのない名前は覚えずらいようだ。何回自分の名前を教えても次の日には何のためらいもなく「ジャーパン」「ジャーパン」。ジャパニーズならまだしもジャパンかよと思いつつ教え込む事を諦める。あまりこういうを失礼だとも思ってないらしい。それにくらべモロッコ人の名前を覚えるのは簡単である。
自分の経験上圧倒的に「モハメッドさん」「アハメッドさん」「アリさん」が多い。この手の名前で人口の30%くらいカバーできそうな勢いである。アメリカの有名なボクサー「モハメド アリ」の名前、ここでは日本で言う「山田太郎」くらい平凡な名前なのかもしれない。
モスリムライト
モロッコで会った日本人Wさん聞いた話だが、最近モロッコでは「モスリムライト」というライフスタイルを実践する人が多いそうだ。何かというとゴリゴリのイスラム教徒ではないが、コアの部分はイスラム教。みたいなスタイルを言うらしい。多少のアルコールの摂取やお祈りも1日5回ばっちりしなかったりなど、西洋のライフスタイルでも順応できるためだと。しかしこのネーミングもなんかカワイイ感じがする。マルボロライトとかコカコーラライトのような軽い嗜好品をイメージしてしまう。 宗教のスタイルをなんかこのような軽いネーミングでつけてしまっていいものなのだろうか。ここに来て少し自分の中のイスラム教イメージが変わりつつある。。
*この話、モロッコ人の友人に聞いたところ「初めて聞いたけど面白いネーミングだね。じゃ俺は間違いなくモスリムライトだ」って笑っていってました。
屋台のオレンジジュース
マラケシュのフナ広場などではよくオレンジジュース屋さんを見る。フレッシュのオレンジをその場でしぼってくれ飲ませてくれる。マラケシュで仲良くなった友人に「美味しそうだね」というと。「飲むのはやめておけ」と言われた。理由は水で薄めて出す嘘っぱち100%オレンジジュースが多いらしい。でもどう見てもその場でオレンジを切って絞ってるから水を入れれる訳がないと彼に言うと。「彼らは見破られないように事前にオレンジの実の中にスポイトで水を注入しているんだ」と言う。日本人には思いつかない発想だ。
さすがに食えねー
砂漠にいたときのこと、宿で朝食、昼食、夕食、また砂漠ツアー中の食事など、食べたのはタジン、クスクス、サラダだけである。タジンは言うならば肉じゃが、クスクスはパスタを粉状にしたもの。あとは付け合せで必ず出てくるパン。さすがに味付けは変わるにしても洗面器くらいの大きさに肉じゃがが入って「ボナペティー!」と言われても辛いものがある。
最初の頃は親の教えを守り出されたものは全部食べていたが正直無理がある。また砂漠を越えて行ったベルベル人の村でも家に招かれてランチをしたが、ベルベル人美女の奥様にも「ボナペティー」と言われ皿に山盛りにした素のクスクスを出されたが流石にこれと茶だけでは不可能だった。日本で言えばてんこ盛の白米に日本茶といったところである。奥様には申し訳なかったが自分には限界だった。モロッコ人は毎日これで飽きないのだろうかと感心する。。。
味覚
味覚というか食べ合わせというか、日本人からすると不思議な組み合わせのものや不思議な食べ物を見た。食後のデザートに出てくるオレンジ、ほとんどのケースで上にシナモンがかかっている。なぜシナモンと居合わせた観光客の皆が思っていたが味は意外とわるくない。
砂漠ツアーで2日目に泊まった荒野のベルベル人宅で出てきたデザート。写真のピンクのザルにある食べ物、何かの種と蜂蜜が固まったような物体、みんなこれを口に入れ味を吸った後机の上に種を出して食べていた。お世辞にも美味しいとはいえなかった。みなこのデザート食べながら水色のコップの中にある白い液体を回し飲みしていた。白い液体はヨーグルトのような味がした。後で聞いたところ(ここの人は英語もフランス語も話せなかったので)ラクダの乳ではないかとの話であった。ラクダはコブに水が入っているくらいの知識しかなかったが乳も食料として飲めることを知った。